
音読通算24000回を経て、何が変わったのか?音読は英語を学ぶ上で必要なこと何かを、私の経験から書いてみたいと思います
2020年4月に東京都はコロナウイルス感染拡大防止策として、緊急事態宣言を発令しました。忘れもしない「ステイホーム」の始まりだったのです。
音読のきっかけは普段使っているツイッター仲間の中に「音読100回終えました」という投稿があったのを見たのが始まりでした。『100回!!!』そんな信じられない数を音読、しかも毎日!
そのころは「音読」という言葉はTLにあっても、#ラジオ英会話 という私のよく聞いている人たちからは少なかったと思います。ステイホームで自分の行き場を失った私は、「どうせだったら、、」という思いで始めて見ることにしました。
1日目
写真のようなマス目をいらない紙に書いて、1回終えるごとに「正」の字を書き足していく。
たったこれだけのことですが、始めてみると「英語を勉強している」というよりも「英語人」になったような感じ。「私って多分ネイティブだと思う」勝手にいいようにキャプションを付けながら、20回まで終了。まだまだ100回などというのはほど遠い。
30回を過ぎた頃になって喉に痛みを覚え始めた。冷蔵庫の水を飲んで、一息。
自分で50回できたら「よし(止め)」っていうことにしよう、そう決めて音読再開。
50回を過ぎてくると、言いにくいフレーズに「馴染み」のような感覚が出てきた。これが「英語口」でしょ!なんとなく嬉しくなって、さっきの50回で止め案は即座に撤回
60回、70回と順調にきて、ゴールが見え出した。昔、高橋尚子さんがマラソンで走っているのを見てて「人の限界を伸ばす」というのは誰が一番影響を与えるんだろうと考えたりしたことがあった。そんな英語とはまるで離れた思いを抱きながら「惰性」も手伝って あと10回で到達というとこまできた。エベレストのマッターホルンはすぐそこだ!到達したらなんて言おう?
90回をすぎると、1回1回の重みが増していくような感じになる。もうすぐ!
100回!!!念願達成!
やればできる、始まれば終わる!なんでも似たような名セリフを頭に浮かべながら100回書いた「正」の字を見てご褒美の酒は日本酒かワインか、やっぱしビールかと思ったりしてる自分が「君は英語には不向きだよ」と言われてるようでおもしろい。
あまり勉強らしい勉強をしてこなかった自分なので、これだったらできるでしょう、、ということで続けてみることにした
限界、、、
2日目、3日目と順調に進み始めた。30回を超えるまでは、噛んでばかりだけど、50回をすぎると「慣れ」のようなものを感じ、あまり噛まなくなる
英語は聞くのも好きなので、映画やビデオはよく見ていたのですが、回数が増えてくると「飽き」も出始め、なんか変わったことをやってみようと思い、「オバマ大統領風」「ロビン ウイリアム風←大好きな映画俳優」そしてアメリカの若い子が言ってるような、言葉の後ろをあげて話すギャル語風 などとお遊びも手伝っていいような音読は進んでいった
ちょうど1週間目の朝、声が出ない、、、
水を飲んでも変わらず、そのまま仕事へ
職場で変わり果てた「声」に敏感に反応したのは同僚たち
「みっこ!!あなたまさか!!!」
「え、、、違うよ、感染じゃないよ、、、」
「ちょっとやめて、うがいした??なんだと思ってるの?今日帰ったら、、?」
彼女たちの目には「帰って!」と訴えているのが感じられました
明らかに「絶縁状態」
勉強のためにと始めた「音読」が、タイムリーに「何か」の感染力を広めていってる感じがして、同僚たちに申し訳なかった。
その日、家に帰って音読の計画をきちんと立てることにした
そして「続ける」ことを最低目標とし、毎日できるようなプランを考えました
私の音読プラン
題材
同じものを繰り返す音読よりも、違った内容のものを毎日変えて音読していくほうが
効果があると思います。
この点から英語教材に出てくるような文章ではなく、毎日違ったテキスト、そしてネイティブの発音が聞けること。これが音読を練習するに一番ふさわしいと考えました。
その理由は、覚えるのではなく「口を作る」のが目的なので、色々な表現ができようになりたい。その点から見ても #ラジオ英語番組 は毎日題材も変わり、音声も聞けるので適切と思います
音読する量
あまり長くても続きません。短くてもです。1回に1分ぐらいで(ネイティブの人が)読み終わるような長さがいいと思います。
呼びかけのような短いフレーズ
例えば、Hi What's up? See ya のような短いフレーズは音読から省いている時もあります。
といって分かっているからと思って、省きすぎもよくありません。大事なのは流れを掴めるようにすることです。このような短いフレーズはとっさにでてこないこともあります。
プロセス
20回〜30回まではノンストップでやりましょう。
この回数で「口」が慣れてきます。例えばラジオ英会話のテキストL236(2021
年3月号の78ページに出てくる
Well, the final soccer match is tomorrow. I hope we win.
It won't be easy.
この中でWのUの発音の単語がたくさん出てきます。これは慣れないと早口言葉並みのフレーズになってしまうんですね。ここのところだけでも ゆっくり発音すると30回ぐらいになった時に口が慣れてきます。これが音読の為せる技だと思います。
100回の振り分け
時間があったら100続けましょう。でも難しいですよね。私の配分例を紹介します
朝:時間を取るのが難しいですが「回数」ではなく、「時間」で区切ります
20分、10分、取れる時間を決めたら回数記入を忘れないようにして、音読開始します
横に携帯を置いて回数ごとに時間を見ます。仮に10分でも20回はできるはずです
終わる時間が8時だとしたら、そこから仕事に行くなりの時間が間に合うように決めます。携帯の時間が7時59分になったらその回で終了します。途中で終わらず回は終了させます
昼:練習できるようであれば朝と同じようにし、無理なようであれば夜にしましょう
夜:朝、20回できたとしたら、夜は残りの80回、、、そうです。しかしちょっと考えてみてください。ラジオのテキストを使っているとしたら、土曜日と日曜日は休みです。休みの日は音読しませんか?むしろ休みの日に振り分けたっほうがバランスいいですし、音読は毎日続けるものです。なので夜を仮に50回、60回と区切っても残りを週末に割り当てる事ができます。もちろん朝と同じように時間で区切ってもいいと思います。
音読の方法
最初は模範となる会話を聞きましょう。その時に英語にスラッシュを入れてフレーズがきれるとこをチェックしていきます。これは音読でもっとも大事な要素の一つです
下の例はラジオ英語の中からですが、/を書いて区切れるとこをわかるようにします
That's great news,/ but /as far/ as i know,
Mary is going out /with Ken,/ not John.
細かめに入れてみましたが、これをきちんと書いて置くとフレーズ感がわかると思います
ぶちぶち切れてもいいので、かたまりを意識するようにして音読します
少し慣れてきたら、スラッシュとスラッシュの間を早めに話ようにしてみます。この時にも
スラッシュははっきり切ります。また言いにくい言葉はゆっくり、そしてYou'll のような
ネイティブならすらーと言ってしまうところも You willと最初はいうようにします。
Do you want to hang out with me, ha? というのがあるとするとwant toは『ワナ」と
発音する〜って覚えてますよね?それはあまりいい方法ではありません。発音の流れの中で最終的に want toがワナに聞こえるというだけで、短絡して覚えると音読の目的がなくなってしまいます。
このスラッシュ、そして最初ゆっくり、そしてだんだん早く、というようなやり方ですと
100回すら〜っと言えると思います
24000回の音読から得たもの
もし、一言でいうのであれば、私はこう思います
「英語が恐くなくなった」
電車や街で道を聞かれたり、仕事で海外からきた人と話す事があったりとか
英語は特別なものではなくなってますよね。と言いつつ、実際その場面に出くわすと
思うように喋れないもの。また英会話教室に言っても、自分の言いたい事が話せず、単語が思い浮かばず、「え〜っと、なんて言うんだっけ、、」なんて言っているうちに時間になってしまう。こんな事ありませんか?
「英語が恐くなくなった」と言うのは英語が流暢に話せるようになったと言うのではありません。単語は相変わらず出てきません。しかし、あれさぁ〜なんて言うんだっけ?と会話を続けることはできる様になってきたと思います。日本語だってテキトーに話しているのと同じ様に特別にスピーチでもするのでなければ、会話は気楽な言葉の連続だと思います。文法だってまだまだ正しくありません。ですが会話を続ける、何か言いたいことや思ってる事を言えると言うのは大事です。私の友達で英語の先生をしている人は、映画を見て何が良かった?どう思った?とよく聞いてきます。これができれば英語は自分のものになったと思います。。もし日本語で言うとしたら、なんて言いますか?「○○ってカッコよかったよねぇ〜!!」なんて言う会話から始まりますよね、それが会話だと思います。
続けていくために
先ほどの高橋選手ではないのですが、続けていけるのは仲間だと思います。
私は恵まれてツイッターに多くの「英語仲間」と知り合いになれました。会った事もない、顔さえ知らない、でも彼らは英語と言う共通項を共にする仲間です。彼らに刺激を受け、自分一人であっても、手に持っている携帯から多くの人たちへ、仲間へ繋がっている。バーチャルで繋がっている事が、リアルライフにも繋がっていけるのが英語を続けていける事だと思います。もしあなたが音読をチャレンジするのであれば、一緒にやっていきましょう!
ツイッター仲間に感謝!!٩( ᐛ )و